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キャンパスライフ



  専門学校生B君(20才)の症例  
  患者B君が「右の肩凝り」を訴えて来院しました。左肩はそうでもないのですが、右肩はツッパリ感・重感が強く、肩のマッサージをしてもなかなか改善しなかったそうです。
問診・診察しましたが、特に異常は見つかりませんでした。しかし最近の若者の傾向なのでしょうか、かなり「猫背」がひどく、「お爺さん」みたいに背中が丸まっていました。そこで改めて一つだけ問診しました。

それは「B君、あなたは○○はではありませんか ?」でした。

さて、その○○とは何でしょうか???
 
  ちなみにB君に対しては胸椎(背骨の真ん中付近)に相当なゆがみ(サブラクセーション)があり、その部分を矯正(アジャスト)したところ、肩凝りはほぼその場で改善し、自宅に帰って自分で肛門を触診したところ、いつも出ていた「イボ痔」が凹んでいたのです。  




解 答
これも勘の良い方はもうお分かりでしょう。表題に出ていますからね・・・
そうです「B君、あなたはイボ痔ではありませんか ?」と問診したのです。

 

  えっ ! なぜ「イボ痔」なのか、ですか・・・  
  ここからは少し難しくなりますが、診察・治療課程の順番は  
  @ 中国医学(経絡学説と蔵象学説)  
A 西洋医学(解剖生理学と内科学)
B カイロプラクティック学 です。


解 説
@ 最初は中国医学です。

  肩は経絡(ツボ)学説でいう「足少陽胆経」と呼ばれ、胆嚢やそれに関連する疾患・異常により肩こりなどの症状が出やすい部分です。  
  胆嚢は右の肋骨の下縁、つまり一番下の部分に位置しています。  

A 次は西洋医学です。

  実は解剖学的には、胆嚢のすぐ横に「門脈」と呼ばれる小指ほどの太さの血管があり、この門脈は胃や小腸・大腸から吸収した「栄養分」を吸い上げ「肝臓」運ぶ大切な血管なのです。  



次が肝心なところです。B君は極度の猫背でした。


  皆様も「猫背」の姿勢をしてください。そして、やや左斜め前に猫背になってください。そうするとどうなるのでしょうか ? 右の肋骨の下縁が門脈を圧迫した格好になりませんか!!!  
  姿勢不良(猫背)により肋骨下縁が門脈を圧迫・虚血する。すると内科的には胃や小腸・大腸にうっ血が起こります。そのうっ血が大腸、特に肛門部分で起こると、さてどうなるでしょう??  
  「イボ痔」が発症するのです。  

 

@、Aを整理すると次のようになります。

  姿勢不良(猫背)により肋骨下縁が門脈を圧迫・虚血し「イボ痔」が発症する。解剖学的に門脈と胆嚢は近接している。  
  従って中国医学・経絡的に門脈の緊張は胆経の反応として「肩凝り」などの症状が出やすくなる。  
  もっと簡単に言うと、猫背により肩凝りとイボ痔が発症した、ということです。  


B 次はこのB君に合った治療テクニックは何か ?です。


   内臓整体や薬による門脈の治療より、脊椎を元のまっすぐな状態にしてあげる方が、一番適切な治療法ではないでしょうか。つまりカイロプラクティックがB君には最良なのです。  
  よって、脊椎の矯正(アジャスト)を施術しました。  
  脊椎の矯正により圧迫されていた門脈の血流は改善し、うっ血がなくなったので「イボ痔」も改善し、胆経の反応としての「肩凝り」も改善しました。  


整体心理学の特徴として
中国医学=西洋医学=整体学(この場合カイロプラクティック学)をこのように融合するところにあるのです。